上達のために最も大切なこと💡
- 横山鳩子
- 9月7日
- 読了時間: 6分
こんにちは♪ みがわピアノ教室です。
私は茨城県水戸市でピアノ教室を運営しており、レッスンでは日々ピアノを生徒さんと一緒に勉強し、自身も伴奏ピアニストとして演奏活動をしております。
普段は教室のお知らせやレッスンの様子をブログにアップしておりますが、これからは不定期に音楽に関するコラムを投稿していきます🍀
第一回目の今記事では、ズバリ『上達のためのこころがけ』をテーマにしてみようと思います。
ご興味のあるかたは、ぜひご覧になって実践してみてくださいね。
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✍️上達のために心がけたい2つのこと
結論から申し上げると、上達に必要なのは『セルフフィードバック』と『楽しむ心』です。
ピアノに限らず、他の習い事や勉強などあらゆる分野に通じており、これら2つのどちらかが欠けていても真の意味での上達や習得は難しいと言えます。
さて一体どういうことでしょうか? 内容を深掘りする前に、まずは語句の意味をおさらいしておきましょう。
✍️セルフフィードバックとは?
……自分自身で自分の行動や結果を評価し、改善点を見つけるプロセスのこと。
フィードバックをもらう、という言葉はよく耳にしますね。自分が起こした行動や結果について他人から意見をいただくことを指します。ピアノの場合はレッスンがそれにあたります。生徒さんは先生に演奏を聞いてもらい、「ここをこうした方がいいよ」とアドバイスをされ、練習してそれらを演奏の中に取り入れていきます。ここまではよく想像する『ピアノレッスンの形』なのではないでしょうか。
先生に言われたことを実行するだけでもある程度は上手になります。しかし、同時に落とし穴にはまる可能性もあります。なぜなら、いつまで経っても『先生に聞かないと解らない』という状態から抜け出せなくなってしまうからです。
ここで上達するための鍵は『セルフフィードバック』、“自分で考え感じる努力をする”ということです。
レッスンで言われるようなことを自分でできたら最高ですよね。だって、自分の中にも演奏を指摘してくれる、先生のような役割をするもう1人の自分がいるのですから。
では、ピアノを練習する中での『セルフフィードバック』とはいったいどんなことをするのでしょうか。
大きく分けて2つあると考えています。
❶レッスンで指摘された箇所について考え、本当に修正できているかを確認すること
❷自ら自分の演奏の癖やつまずきやすいポイントなどを洗い出し、改善していくこと
❶は先ほど申し上げたとおり、講師からのフィードバックをもとに演奏技術を習得・改善していくことを指します。平らな言葉に置き換えれば『言われたとおりに直す』ということですが、どうして指摘をされたのかを考え、それらを踏まえてどうすれば演奏に反映されるのかを研究できると、さらに楽曲の理解度が深まり上達の近道になります。
また、自分では直したつもりでもあまり反映されていなかった…ということも多々ありますので、録音して自分の演奏を客観的に聞き、いろいろな弾き方を試してみるのもセルフフィードバックのひとつです。
❷は客観的に自身を見つめ、考えることを指します。(抽象的で分かりにくいですね😅)
簡単な例を挙げますと、譜読み中に何度もつまずいてしまう箇所があったとします。普通はそのまま素通りして練習してしまいそうになりますが、ここで苦手な部分に印をつけておいて、他と区別できるようにします。そうすると、「ああ、この部分が弾けないんだな」「よく見てみると、苦手なところは音が跳躍しているところが多いぞ」「もしかしたら自分は跳躍している音形が得意ではないのかもしれないから、他の跳躍部分もたくさん練習しよう」といったように、漠然と苦手意識を持つのではなく、自身の癖や苦手を分析できるようになります。さらにそこから仮説を生み出し、改善していくプロセスを生み出しやすくなります。

(🌟専門的な言葉で表現すると、これは生産業などで使われる『PDCAサイクル』に類似しています。
PDCA(ピーディーシーエー)とは……Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4段階を繰り返すことで、業務改善や品質向上を目指すフレームワークのこと。
ピアノでいうPDCAは、譜読みを一例に挙げると
P(計画)…楽曲の譜読みをして、ひととおり弾けるように目標を立てる
D(実行)…楽譜を見ながら弾いてみる
C(評価)…うまく弾けないところをチェック
A(改善)…苦手な箇所を取り出して練習して弾けるようにする
になります。)
もちろんこれを実行するのは大変難しいことなので、最初からすべて自分一人で完璧にできなくて大丈夫です。むしろできないのが普通なので、落ち込むことはありません。
ですが、「なんだかここがうまく弾けないな」「リズムの取り方が分からないな」など、"気づく(=セルフフィードバックする)"ことが最も重要です。そして、気づいたら、どんなに小さいことでもいいので楽譜やノートに感じたままに書き出してみてください。自分で研究するでもいいですし、先生に質問してみるでもいいでしょう。そのために先生がいます。
課題に気づく→解決を繰り返していくうちに、だんだんとコツが掴めていきます。本当に正しい解決策に一度でたどり着けなくてもかまいません。成功と失敗をしていくうちにピアノも上達していくのです。
✍️楽しむことも忘れずに
そして、うまくなるために不可欠なもうひとつは『楽しむ心』です。ピアノは何十ものスキルを同時に習得し、それらを上手に行使しなければならないので、難易度の高いことをしているのは確かです。好きこそ物の上手なれという言葉があるように、楽しむ心が土台にあることで、挑戦してみよう(=練習してみよう)という意欲が湧いてきます。嫌々やらされているようでは、挑戦するどころかピアノそのものが嫌いになってしまうでしょう。
ピアノを学習中の方は、「これができたら嬉しいな」「今日はこの苦手なところを攻略しよう」など、是非ゲーム感覚で苦手を倒してみてください。ピアノを習わせているお子さんをお持ちの親御さんは、お子さん自身で感じて解決できるまであたたかくサポートしてあげてください。どうか「なんでできないの!」「どうして他の子はできるのに…」等、厳しい言葉を投げつけないようにしてください。
「どうせ私なんか何をやってもダメなんだ…」と感じるようになってしまったら、自己否定の悪循環に陥り何事も素直に楽しめなくなってしまいます。そうなると、投げやりになってしまうのも当然のことですね。
心持ちや声かけの一つでその後の人生が大きく変わってしまいます。
✍️小さな気づきの積み重ねがやがて大きな成果に
以上2つがうまくなるための秘訣でした。いろいろ複雑なことをたくさん書いてしましたが、一番は楽しんで続けることが大事なことです。できることが増えた喜びを感じながら、素敵な音楽ライフをお過ごしください♪
みがわピアノ教室では、お一人お一人に合った練習方法をご提案し、上達のサポートをさせていただいております。
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